Origine

田圃への誘い。

兵庫県の黒田庄で、岡山県の赤磐で、そして、フランスのカマルグで、私たちは自ら、SAKEの原料であるお米を育てています。
リリースしている品の原料全てに、造り手として責任を持つ必要を感じたからです。
ビンテージごとに米の表情は異なり、その一つひとつに物語が存在しています。
お米のビンテージ・テロワールを身体に刻む事で、我々の、哲学と美学、そして求めるエレガントが、宿ると考えています。

Origine

彼の岸(ひのきし)

使用品種 / 山田錦 精米歩合30%
720ml
彼の岸、それは迷いも憂いも脱し、すべてを超越した理想の境地。
そこは無なのか?
故に相対することでその意識が浮き彫られるのか?

彼の岸という品は、日本酒の存在とは何かを再定義することにほかなりません。

自社で所有する田の土から育てたお米から、この品は生まれています。
そのエネルギーを蓄えた土地だからこそ密度の濃いお米が生まれ、奥底に表情を宿すのです。
私たちにとってこの品の誕生は大きな前進であると共に、皆様を遥か彼方のまだ見ぬ境地へ誘う事が出来ると確信しております。

TASTING NOTE

2018 ヴィンテージ

彼の岸をリリースして5ビンテージ目、最高のビンテージであり九平次の中でも別格の存在感を放ちます。

もぎたての洋ナシ、熟したアンデスメロン、白い花の香りに加え、白コショウなどのスパイスのニュアンスも。

口にすると鮮烈な印象、旨味・繊細さ・複雑さ。
綿密に重ねられた何層もの作品のようで、刹那を感じさせる余韻の長さ、時の流れを感じます。

この品は皆様を遥か彼方のまだ見ぬ境地で誘う事が出来ると確信しております。
Origine

黒田庄に生まれて、

使用品種 / 山田錦 精米歩合50%
720ml
日本酒の原料は、当たり前の事ですがお米です。
品種と原料のポテンシャルが違えば、最終的に出来上がる品の香り・味は違ってきます。
どんなに技術が進歩しようと、人間の手で変えられない物があります。
それは原料の特徴・個性。
そして何より天候を人の手と技術で凌駕することはできません。

私たちの酒造りは、お米を育てるところから始まっています。
それは、お米の収穫量を求めた稲作ではありません。
一粒一粒が充実した重いお米を目指した稲作なのです。

だからこそ、「黒田庄に生まれて、」は香り・味わいの密度が違います。
それは、お米のエネルギーの違いともいえます。

TASTING NOTE

2018 ヴィンテージ

香りは濃醇。
スワリングする前から熟した果実が前面に出ています。
メロン、洋ナシ、ライチ、もぎたてのフレッシュな印象です。
スワリングすると白い花やホワイトペッパーのようなスパイスなニュアンスなど、奥底に隠れていた繊細な部分が顔をのぞかせます。
口にするのを待ちきれません。

アタックは滑らか。
口全体に味わいが広がりスッと余韻へ。
余韻は非常に長い。
香りが濃醇なため、旨味が全面にでるのかと思いきや、旨味のあとに直ぐに心地良く繊細な苦みへと続きます。
旨味、苦みを酸が下支えすることでバランスが非常に取れています。

通常の山田錦EAU DU DÉSIRとの違いはお米の取れた区画・栽培スタイルのみですが、味わいはかなり異なり米の重要性を体感させられます。

山田錦EAU DU DÉSIRはフレンドリーで馴染みやすい印象に対してこちらはエレガント、気品を感じます。

お酒単体でなく、是非お料理と合わせてお楽しみください。
Origine

協田(きょうでん)

使用品種 / 雄町 精米歩合40%
720ml
協(とも)に田を耕すことでこの品は生まれました。
「誰と?」赤磐雄町米の専業農家さんです。

原料であるお米に責任を持つために、九平次のスタッフが岡山・赤磐へ移住し、雄町米を協(とも)に育てています。
一から責任をもって育てたそのお米から、「協田」は生まれました。

この品は野性的な雄町にフィネスを与える事ができております。雄町米の新たな表現をお楽しみ頂けると思います。

TASTING NOTE

2018 ヴィンテージ

香りは雄町に共通する若草などの青い香りのニュアンス、ボタニカルな香り。
そして一番の特徴は、南国の果実のニュアンス。
同じニュアンスでも40%まで磨いたことで香りはエレガント、かつ繊細に層を重ねたよう。

口にすると柑橘の皮を少し絞ったような苦さ、そして旨味を感じ、余韻も非常に長く感じます。
旨味のボリュームが繊細にコントロールされていることで味わいのバランスは非常に良く、40%まで磨いた旨味・余韻をしっかりと感じられます。
これも酸味が味を下支えしているからこそ。

開けたてのフレッシュさもお薦めですが、お料理と合わせるなら開栓してから少し時間が経ったものがお薦め。
その中で時間軸の変化だけでなく温度による味の変化をお楽しみください。
Origine

CAMARGUEに生まれて、(カマルグにうまれて、)

使用品種 / Manobi (マノビ・フランス固有品種) 精米歩合50%
720ml
南仏アルル近郊、ローヌ川が地中海にそそぐ三角州。
野生の動植物が多く生息する自然公園の周りに、フランス唯一の稲作地帯・カマルグが広がっています。

私たちは2006年、SAKEの可能性を求めパリへ。
2013年よりSAKEの進化と化学反応をワインに求め、酒造りの熟練のスタッフがブルゴーニュに移住しました。
それと時を同じくして、2014年よりカマルグの米農家さんと共に米栽培も行ってきました。

南仏の眩しい太陽とともにあるカマルグ。
そこで生まれた「マノビ」は、初めてフランスから日本に運ばれ、名古屋の蔵でSAKEに生まれ変わります。
地中海の海風と共に豊かなミネラルを含んだ味わいの中に、太陽の香りを楽しんで頂けます。

TASTING NOTE

2018 ヴィンテージ

グレープフルーツ、香草など香りからはドライなニュアンスを想像します。

口にするとミネラルをはっきり感じ、最後に仄かに残る苦み。
二口目、旨味が顔を出し、引き続きしっかりとしたミネラルを感じます。
Manobi(マノビ)からははっきりとしたミネラルを感じます。

Sakeも農業製品、品種個性に左右されることを改めて実感させられます。
南仏、海に近いためミネラルを感じるのでしょうか。
米の凝縮感から南仏の太陽、プロヴァンスの澄んだ海にきらめく太陽をイメージします。