「すべては、田んぼと畑から、始まっています。」
KUHEIJIブランドは、毎年起きる様々な大地のドラマに耳を傾け、
彼らが語りかけてくるものに真摯に向き合い、
名古屋・黒田庄・モレサンドニで「醸す」というロマンチックでドラマチックな仕事に臨んでいます。
我々は、自ら素材を育て、汗することで、ビンテージやテロワールなど、田んぼ・畑でしか感じられないドラマを体感しています。
そして、自然のリズムと摂理に、抗えず、天を仰ぎ、祈る事しかできない人間の非力と、太陽の尊さを思いしらされています。
しかし、それを知らずして、我々の哲学も、美学も、エレガントも、そこには宿らなかったと、思っております。
実は皆さんが「田んぼに入れ、畑に入れ」と、背中を押してくれたのです。「素材の躍動を、飲みたい」と、皆さんの声が聞こえて来たからです。私を導いて頂いた事に感謝の気持ちでおります。本当にありがとうございました。
この場をかりて御礼申し上げます。
1647年からSAKE造りが始まります。
九平治と言う名は代々襲名され、私で15代目です。
先祖たちが、「何を引き継ぎ、現在まで、なぜ、続いて来れたのか?」
それは、それぞれの今に甘んずる事なく、イノベーションを続けて来たからだと思うのです。
「日本酒に21世紀型の新しい光を当ててやりたい。」
「日本酒を新しいステージに立たせてやりたい。」
「日本酒の新たな価値を創造し、それを押し上げる品でありたい。」
こんな思いから、15代目の久野九平治の改革が、始まります。
そして、生まれます。「醸し人九平次」。
全てはPARISから始まります。
そこで、お披露目の機会を頂きます。
「大きな会社じゃないでしょ?判るよ。なぜなら手造りの味がするよ。
ワインも最終的にはこういう品を、選んでいるよ」。
私にとって、最高の褒め言葉でした。
なぜなら過去の負の遺産からの脱却で、「醸し人九平次」が生まれたからです。
良いものならば「国境・文化・ジャンル」は越えられる。
フランス料理とワインの本場のシェフ・ソムリエに向けて、プロモーションが始まります。
自ら混ざり合う先に何かが待っている。
フランス・ブルゴーニュ地方でワインを醸す事を目指します。
私は、造り手です。全ては人間が、感じ・考え・アクションして今日に至ります。
ワインをフランスで醸すアクション。
それは、「醸造酒の化学反応」を望んだからです。(2020年4月初リリース)
そして、生まれます。「DOMAINE KUHEIJI」。(フランス産ワイン)
時を同じくフランスでお米も育てておりました。
そして、生まれます。「カマルグに生まれて、」。(フランス産米SAKE)
「日本酒の主原料は、まぎれもなく、米です。」
我々日本酒屋が幾ら技術を駆使しても品種特性とビンテージを変えられません。
それを、教えてくれたのが、黒田庄の田圃たちです。
ワインが葡萄の事を訴える様に我々日本酒屋も、毎年のリアルな米のドラマを品に添えてお届けする様が「21世紀型の日本酒のあるべき姿」と考え、「田と蔵の直結」を目指した具現が、黒田庄の自社田の中の新しい醸造所です。
それを教えてくれたのがモレサンドニです。
この蔵では、今以上に田圃にスポットライトを当てた商品構成です。
そして、生まれます。「Domaine Kurodashō」。