TOP > 耕す|醸し人九平次の米作り

兵庫播磨、黒田庄(くろだしょう)。
酒米山田錦の育成条件が揃う数少ない地。
この地で僕らは米を育てています。

実を言うと米づくりを始めた当初は、どんな米をつくればいいのかわかりませんでした。
「自分の手でつくりたい」という強い思いはありましたが、実際「どんな米を、どうやって栽培したらいいか」まったくわからなかったのです。

今思えば恥ずかしいかぎり。 でもそれがかえってよかったと思います。

「土は大切なのか?肥料は本当に必要なのか?そもそも米ってなんだ?」
何もわからなかったからこそ、当たり前のことを当たり前と思わずに考えられた。
知らなかったからこそ、常識を疑うことができた。

だからこそ、米に新しい光を当ててやることができるのではないか、
今ではそういう自信が芽生えてきています。

はじめから、農家じゃなかったからできることがあります。
農家じゃないからこそ、変えられることがあります。

「日本の米作りを洗濯する」 その意気込みで米作りに取り組んでいます。

夏の田んぼ

  

苗

  

秋の実り

  

田植え

  

農業生産法人 アグリ九平治




現在黒田庄町、田高地区において3反の自社田を所有しています。
そのため農地の取得に当たり、農業生産法人を設立しました。

今後より米作りに注力できる体制となり、多くの人員が酒造りと同時に、
米作りにも携わっています。



       自社田での取り組みについて >


自家栽培山田錦100% 「黒田庄にうまれて、」 

このお酒は、自分たちで栽培している米のみを使って仕込まれています。

自分で育てた米を、自分で醸造する。
そのプロセスを経て、新たにこの世に生れ落ちました。



繰り返しつづく生命の流れ。
そんなことを感じながら「黒田庄に生まれて、と名づけました。

なんで「、」がついてるの?とお思いかもしれません。
でもそのほうが、余白や連続性を感じられると思ったんです。

あなたも「生命の連続性」を、この日本酒から感じてみませんか?  

山田錦栽培パートナー

竹井 氏

70年前に生まれた品種「山田錦」。
私が住む播磨地方は運よくも、山田錦栽培の条件が揃っています。
私自身山田錦と向き合って30年以上が過ぎました。

現在日本酒に使われる酒米の多くは、その誕生が新しく、戦後に品種改良から生まれたものがほとんどです。
たぶん戦前からある米は今や少ないんじゃないでしょうか。
それにしても、そんな多くのライバル品種たちを差し置いて、今でも山田錦が最高の酒米と言われます。

古ければいいという訳ではありませんが、本来あった稲の姿を残す山田錦はやっぱり私たちの自慢なのです。
その適地に生まれ育ったというのは、誇りを感じるところでもあり、同時に責任も感じています。

はっきり言って山田錦は栽培の難しい品種です。
「それなのになぜつくるの?」と問われたら、
恰好をつけるわけじゃありませんが、やっぱり責任感だと思っています。

荻野 氏

難しいんですよ、山田錦は。
他の品種よりずっと背丈が長い。

今まで何回も泣かされました。
台風の雨、風でムシロを敷いたように倒れた山田錦を見て、一瞬で全身の力が抜けたこともあります。

本来は、余計なことせずきちっとやれば、ちょっとやそっとで倒れやしないんです。
少しくらいの台風だってへっちゃらなんです。
でも人の勝手な思い込みや、欲を出すとすぐダメになる。農家泣かせだけど、正直なんです。

本当に山田錦を栽培することは播磨北部の農家にとって誇りなんです。
だから辛くても、失敗しても頑張れる。
結局好きなんです。田んぼが米づくりが。

  

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